中足骨は下肢の疲労骨折のなかで脛骨に次いで多く発症する骨折です。なかでも第2及び第3中足骨の中心部分に多く、陸上競技、バスケットボール、バレーボール、剣道などで多くみられ、行軍骨折とも呼ばれます。また、第5中足骨の疲労骨折はJones(ジョーンズ)骨折と呼ばれ、サッカーで多く見られます。
まず、ぶつけたり捻ったりという明らかな外傷がないのに、なかなか改善しない慢性的な痛みや腫れがあるときは疲労骨折を疑います。
初期では、X線(レントゲン)検査では所見が認められないことが多く、まずMRI検査を行います。局所の炎症や微細な損傷は超音波検査を行います。発症後2週間以上経っているものではレントゲンでも変化が認められることがあります。