中足骨疲労骨折

ジョーンズ骨折


◆中足骨疲労骨折とは?

中足骨は下肢の疲労骨折のなかで脛骨に次いで多く発症する骨折です。なかでも第2及び第3中足骨の中心部分に多く、陸上競技、バスケットボール、バレーボール、剣道などで多くみられ、行軍骨折とも呼ばれます。また、第5中足骨の疲労骨折はJones(ジョーンズ)骨折と呼ばれ、サッカーで多く見られます。

◆中足骨疲労骨折の症状は?

中足骨疲労骨折では下記のような症状が見られます。

・圧痛
・運動時痛

しかし圧痛がなかったり、運動時痛が少ない場合でも疲労骨折が進行している場合があるので注意が必要です。
初期のうちにMRIでの精査をすることが、早期の復帰へとつながります。

◆中足骨疲労骨折の診断は?

まず、ぶつけたり捻ったりという明らかな外傷がないのに、なかなか改善しない慢性的な痛みや腫れがあるときは疲労骨折を疑います。
初期では、X線(レントゲン)検査では所見が認められないことが多く、まずMRI検査を行います。局所の炎症や微細な損傷は超音波検査を行います。発症後2週間以上経っているものではレントゲンでも変化が認められることがあります。

◆中足骨疲労骨折の治療は?

疲労骨折の程度にもよりますが、まずは患部の安静を保ち、治癒を促進する治療を進めていきます。
競技特性にもよりますが、根本的にはサーフェス(地面や靴)の問題解決や身体機能の改善(臀部、大腿部等)を行うことで復帰時の再発リスクを減らすことができます。