ハムストリング肉離れは、太ももの裏の筋肉を負傷する病態で、特に陸上短距離やサッカー、バスケなど短い距離をスプリントする競技や前後での切り返し動作が多い競技に多発しております。
ハムストリング肉離れは、スポーツ中の発生が多く"ビキッ"という感覚とともに痛みや運動制限が起こる病態です。
日常生活でも階段を駆け上がろうとした時や少し小走りを始めようとしたときに発症します。
・ウォームアップ不足
・疲労蓄積
・ハムストリングが弱い
・気温が低い
・日頃の運動不足
など
肉離れの程度にもよりますが、当院では触診、可動域検査、超音波エコーによる画像による診察等により判断いたします。
重症と見られる場合にはスポーツ整形などへ紹介を行いMRIにて精査をする場合もあります。
■発症初期
患部の筋肉内では出血や炎症が起こるので、まずは安静とし急性期の症状が落ち着くのを待ちます。
・微弱電流
・鍼治療
・パルス鍼
・温熱治療
など
■発症から数日後
ストレッチ痛や圧痛、エコーでの診察を行いながら治療、初期リハビリへと進みます。
・鍼治療
・温熱治療
・マッサージ
・ストレッチ
・リハビリテーション
など
■発症後期
3〜5週間かけて(程度により前後)スポーツの練習へと復帰する時期です。ハムストリング肉離れは再発がとても多いのでこの時期のリハビリもとても大事です。痛みがないからといって復帰するのは時期尚早かもしれません。
・鍼治療
・マッサージ
・ストレッチ
・リハビリテーション
・筋力トレーニング
・グランド内でのリハビリテーション
など
ハムストリング肉離れが慢性化している選手から相談を受けることもありますが、ハムストリングへの適切な負荷を与えるトレーニングをすることで再発を減らす事ができます。
スティフレッグデッドリフトやルーマニアンデッドリフトが代表的なものです。
当院では治療後のリハビリテーションにも多くの時間を割いて復帰までサポートさせていただきます。