オーバーユース(使いすぎ)や筋肉の緊張によって、脛骨の内側に炎症が起き痛みを誘発する病態です。疼痛を放置して無理をし続けると、疲労骨折にもつながるので早めの治療が必要です。
足回りの筋肉が付着部である脛骨を引っ張ることで炎症を引き起こす病態ですが、根本的には筋力不足、柔軟性不足、オーバーユース、サーフェス、シューズの問題等と様々な要因が原因となります。
シンスプリントでは下記のような症状が見られます。
・下腿部内側の痛み
・脛骨の痛み
・腫れ
・運動時の痛み など
シンスプリントの治療は、足回りの筋肉の緊張を緩めるところから始めます。患部の炎症が引いたとしても硬さや緊張がある場合、高確率で再発してしまうからです。
スポーツマッサージやトリガーポイント治療を行います。
また、下肢全体の機能不全(可動域制限、筋力不足、動作不良)などを見直した方が復帰後のパフォーマンスを上げるのにも有効です。
球技選手や陸上選手の治療をおこなっていましたが、スポーツリハビリテーションを行なった方が予後が良いです。
※シンスプリントと脛骨の疲労骨折は鑑別が必要です。症状や経過によってはスポーツ専門医に紹介して精査する必要がある場合もあります。ご了承ください。